短所が長所に変わる! お庭の欠点克服アイデア
狭い、日あたりが悪いなど、庭の悩みはさまざまです。そんな悩みを楽しいアイデアで見事に克服し、美しい庭に生まれ変わらせたお宅の実例を紹介します。
※ブログ写真は弊社の施工事例です。ぜひ参考にして下さい
お悩み Q.お悩み庭が狭すぎて何ができるかすらわかりません……
お答え A.狭いスペースだからこそ、要素のつまったおしゃれな庭が実現します
【Before】
【After】
【Before】
【After】
花壇で視線を集めて狭さを解消! 個性的な小道でワクワク感を演出
庭のお悩みでもっとも多いのが「狭い」という問題。限られたスペースだからこそ、あれもこれも詰め込まず、要素を絞るのがポイントです。2組の実例は、どちらも玄関前など8〜10平方メートルほどの狭さで、デッドスペースがあったり、芝が育たない場所でした。
日があたらない空間に高さのある花壇・レイズドベッドをつくり、植栽スペースを設けることで視点を集める場所が生まれ、狭さを感じにくくなりました。
玄関まわりは、通路となる場所でもあるので、石やウッドパネル、レンガなどを敷いて小道をつくり、歩くのが楽しくなる空間を演出しています。小道の資材はランダムに並べるのもおもしろい方法です。
🌳IDEA🌳
レイズベッドは水はけの悪い庭でもOK
レイズドベッドとは床面を高くした花壇のこと。地植えや地面につくる花壇と比べて、高さがあるぶん水はけや風通しがよくなります。床面が上がるので、植物が目にとまりやすくなる効果も。
お悩み Q.お悩み庭が狭いので家の中が道路から丸見えで……
お答え A.フェンスや樹木を使って上手に目隠しをしましょう
育ちすぎた樹木で重く塞がっていた空間。ほどよく視線を遮りつつも、風や光を通すドドナエアに植え替えることで、季節を感じるガーデンスペースになりました。
【After】
季節感のある樹木でゆるやかに仕切るのがコツ
道路や隣家との間が狭く、道行く人や隣家から室内が丸見えで困るというお悩みは少なくありません。そんなときは、植栽を活用するのがおすすめです。
通行人の視線を集めるポイントをつくることで、住宅への視線外しになります。目隠し効果を考えると、枝葉の密生した樹木で仕切るのも効果的。シマトネリコやフェイジョア、ソヨゴは目隠しによく使う樹木です。
また、犬走りなど幅の狭い空間の目隠しには、フェンスを使うのも方法。圧迫感が出ると心配される方もいますが、反対にプライベート空間が生まれ、つる植物等でフェンスを彩る楽しみもできます。
🌳IDEA🌳
落葉樹は秋から冬にかけて葉が落ちてしまうので、目隠し効果を考えると、1年中葉をつける常緑樹がおすすめ。花や実をつける樹木を選べば道行く人の目を楽しませることもできます。
お悩み Q.細長いスペースをうまく生かせません……
お答え A.長さを逆手にとって奥行き感を出すと、短所が長所に変わります
【Before】
【After】
隣家との幅は60cm程度。細長い犬走りのスペースをフェンス+バラの誘引で華やかなローズガーデンに。フェンスの下には幅10cmほどの花壇を設けてクリスマスローズを植えています。
【Before】
【After】
石を敷きつめ、ゆるやかなカーブの小道を中心に配した庭。小道に沿って小さな植栽スペースをつくり、季節を楽しめる空間に。
🌳IDEA🌳
花の少ない時期でも、葉色で楽しめるカラーリーフはお手入れがしにくい場所で活躍します。赤、黄、銀色や斑入りなど種類もさまざま。ヒューケラ、アサギリソウなどが人気です。
細長いスペースには曲線で奥行きを演出する
花壇や構造物をつくるには難しい細長いスペースは、その長さを逆手にとり、奥行きを出して楽しみましょう。隣家との間の壁沿いにフェンスを立てたり、塀や窓枠などを利用して目の高さにバスケットを吊るすなど、縦の空間を生かすことで立体感が生まれ、奥へ奥へと進む楽しみが生まれます。
上の写真のように、小道をつくり、ゆるやかにカーブさせることで奥行き感をさらにアップさせることができます。
また、細長い場所はお手入れのしやすさを考えることも大切です。ローメンテナンスですむ宿根草や葉色が楽しめるカラーリーフなどをアクセントにとり入れるとよいでしょう。
お悩み Q.庭の日あたりが悪く、植物が枯れてしまいます……
お答え A.土づくりと植物選びで庭は劇的に生まれ変わります
【前に】
【After】
両側を家に挟まれ、道路からも奥まった立地のため、日あたりが悪く植物が育たなかった住宅。土壌改良で植物が枯れない庭に生まれ変わりました。
【Before】
【After】
この住宅の犬走りは、1日中日がほとんどあたらない典型的な日陰のスペース。日陰に強い植物を選ぶことで緑を楽しむことができる場所に。
🌳IDEA🌳
多年草ならアストランティア、クリスマスローズ、ホスタなどが定番。樹木の場合は、日なたに植えるのとは違い、やわらかい雰囲気の樹木がおすすめ。そのほかにエゴノキ、ハイノキ、ヒメシャラなどがあります。
土の状態をコントロールすると植物がよく育ち、手入れも簡単
植物をうまく生長させるためには土のコンディションを整えることが重要です。日照条件はもちろん、水はけのよし悪しなどで土の状態は変わります。
上の日陰の庭では、木炭をたっぷり入れて水はけをよくすると、植物がよく育つようになりました。日陰で育つ植物は生長がゆっくりなので、土の状態をコントロールすれば手入れも楽々。初心者でも簡単に庭づくりを楽しむことができます。
日陰の庭には日陰ならではのよさがあり、影のおかげで大人っぽくしっとりとした雰囲気の庭をつくることができます。強い日差しでは美しく見えない大ぶりの葉ものを植えたり、影を好むカラーリーフも豊富にあるので、日陰ならではの庭づくりを楽しみましょう。
(日陰スペースの活かし方→https://www.grace-of-garden.com/2023/08/10/shadygarden/)
お悩み Q.庭の風通しが悪く、湿気がこもって困っています……
お答え A.植物の位置を高くして風を通す工夫をしましょう
【Before】
【After】
建物と隣家に挟まれた庭なので、風通しが悪い立地。鉢植えを中心にして、よく育つ環境を確保しています。
【Before】
【After】
生い茂る葉で風通しが悪くなっていたので、葉の間に風が通るようにすかし剪定。枝の中にすき間をつくるようにカットするのがコツです。
🌳IDEA🌳
どんな悪条件でも元気に育つ植物はあります。写真のエルサレムセージ等ハーブ類の繁殖力は◎。シロタエギク、エレモフィラなどカラーリーフも丈夫なものが多数。風通し改善にはやはり花台が便利です
鉢植えやコンテナを利用して湿気がこもならい環境づくりを
風通しの悪い場所では、湿気がこもって植物が根腐れを起こしたり、枯れてしまうことがあります。植物を育てるときには、できるだけ風通しのよい環境にすることが大切です。そんな環境に手軽に利用できるのが鉢植え。地植えや花壇に比べて高さを出しやすく、必要に応じて場所を移動することもできます。いすや飾り棚の上にのせて高さを出すと、風通しもよりよくなります。
また、湿気の多い場所は、丈夫で繁殖力の強い植物を選ぶことも大切。グラウンドカバーのリシマキアやサギゴケなど、芝生のように広がっていく繁殖力のある植物などをとり入れるのもよいでしょう。
このブログは『小さな庭のつくり方』(永岡書店)の中から編集・再構成して掲載しています。
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